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vol.2 当塾開校の理由 その2

  • 三吉
  • 3月11日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月13日

こんにちは。

代表の三吉です。


引き続き、開校に至った理由についてお話したいと思います。


前回の記事では、なぜ建設・不動産業界から独立して学習塾を開業したのかについてお話しいたしました。


今回は、なぜ「不登校児向け」の塾としたのかを、私の経験を交えてお話ししたいと思います。




私は母子家庭で育ちました。


母は私にとって唯一の頼りであり支えてくれる存在でしたが、家計に余裕があるわけではなく、常に忙しそうに家事・育児に奔走していました。


私が中学生の頃、私はそれまで仲がいいと思っていたクラスメイトに無視され、聞こえるくらいの陰口を言われ続けるという経験をしました。


物を捨てられたり暴力を受けたりといった内容ではなかったので、いじめの程度としては重いものではないのかもしれません。


しかし、当時の私にとっては非常に辛いもので、学校はとても苦痛な場所でした。


その当時、私は母にそのことを話すことができませんでした。

無視されていること自体が恥ずかしく、ただでさえ忙しそうな母に心配をかけたくないという気持ちが強かったのです。


私は自分の中でその辛さを溜め込み、誰にも話せずにただクラス替えを待つ日々でした。


幸い、無視・陰口を主導していたグループとは別のクラスとなり、その後は何とか学校に通えていたのですが、当時の辛い気持ちは今でも鮮明に覚えています。



昨年、母を亡くしたことがきっかけで、自分の過去を振り返る時間が増えました。


その中で、中学生の頃に無視されていた時の自分が抱えていた不安や孤独感を思い出しました。


家族や学校の先生にも話せないことを、どこかで吐き出せる場所があれば、少しは気持ちが楽になったのではないかと思ったのです。


そう考えると、「居場所」の大切さを痛感するようになりました。



この塾を開校する大きな理由の一つは、「学校以外の居場所をつくること」です。


不登校のお子さんを持つご家族は、日々悩んでいることでしょう。


「うちの子はどうして学校に行けないのだろう」「これからどうしたらいいのだろう」と不安な気持ちを抱えていることと思います。


私もかつて、学校に行くことを苦痛に感じていた一人です。



不登校の理由はさまざまであり、私が経験したような人間関係の問題以外の理由もあるでしょう。


無理に学校に戻すことが必ずしも解決にはならないこともあります。


だからこそ、学校以外の場所で安心して過ごし、自己肯定感を高めていくことが大切だと考えています。


私たちの塾では、ただ勉強を教えるだけではなく、お子さんが自分のペースで安心して過ごせる時間を提供します。


無理に他の子と同じペースで進む必要はありません。自分のペースで、少しずつでも進んでいけるようにサポートしていきます。



「学校以外の居場所」はご家庭で十分つくることができているという方もいらっしゃるかもしれません。


そんな方にもぜひ、家族のサポートに加えて「外の世界とつながる場所」としてかたばみを利用いただけたらと思います。


「学校に通えない」と感じているお子さんにとって、ご家庭は最も身近で大切な居場所であり、その場所が安心できるのであれば、それはとても素晴らしいことです。


しかし、外の世界に触れることでさらに社会性を育んでいくことができます。

特に、自己肯定感の向上という点で大きくお役に立てると考えています。


学校に通わないことによって、同年代の友達と接する機会が減少します。

この状態が続くと、「みんなはちゃんと学校に通っているのに…」「自分はこうしていていいのだろうか…」「もう追いつけないのではないか…」といった不安が湧き、社会的な孤立感が強まり、自己肯定感が低下することがあります。


当塾では、一人ひとりに合わせて学習のペースや内容を調整していくため、無理なく達成感を感じやすい環境が整っています。


また、私や顧問・アドバイザーの森先生などの、家族ではない「他者からの評価」を受ける機会も、自己肯定感を育む大きな要素となります。



その1に引き続き長くなってしまったのでまとめたいと思います。


私が不登校児向けの学習塾を開設した一番の理由は、「学校以外の居場所」をつくりたかったからです。


これは、私が中学生の頃にいじめを受けていた経験から、家族や学校の先生にも話せないことを、吐き出せる場所が必要ではと感じたからです。


不登校の理由はさまざまであり、一人ひとり状況は違うと思いますが、私は「学校以外の場所で安心して過ごし、自己肯定感を高めていくこと」が大切だと考えています


「学校に行けなくても、ご家庭で安心して過ごせている」という方にも、外の世界とつながる場所として利用していただきたいと思っています。




もしお子さんが今、学校に行けなくて悩まれているのであれば、どうぞ一度、私たちの塾にご連絡ください。


お子さんにとって新しいスタートとなる場所を一緒に作り上げていけたら嬉しいです。




拙い長文で申し訳ございません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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