お子さんにどう伝えるべきか
- 森
- 7月29日
- 読了時間: 3分
こんにちは。
顧問・アドバイザーの森です。
当塾にお問い合わせをいただいたご家族から、「子どもに(かたばみのことを)どう伝えればよいでしょうか」とおたずねをいただくことがしばしばあります。
基本的に前もってなんらかの形で、私たちがうかがうことをお子さんに知らせておいてほしいと思っています。
お子さんにとっては、だれだかわからないおじさんが侵入してくるのですから、とっても警戒してしまうと思います。
もし私たちが予告なしにいきなりやってきて、お子さんの部屋の扉をノックしたら、固く鍵をかけて入れてくださらないのがむしろ当然だと思います。
一般に、どんなストレスでもやってくることが前もってわかっていて、ある程度こころの準備ができていれば、少しは耐えやすくなるものだと思います。
ですから、私たちがお子さんの前に登場するより先に、誰が、いったいなにを目的にやってくるのか、ご家族からお話ししておいていただきたいと思うのです。
そのときに「不登校のことを言ったら子どもが傷つくんじゃないか、反発するんじゃないか」「不登校に関係することは、子どもの前で話しにくい」と心配される方が多いように思います。それはごもっともなことです。
しかし、絶対にとまでは言いませんが、できれば不登校のことも含めて事前にお話しいただければ、とてもありがたいと思っています。
そして同時に、私たちが学校に無理やり行かせるつもりはまったくないこともお伝えいただきたいのです。
以下のようなお話しをしていただいてはいかがでしょうか。
「かたばみの先生は、あなたが学校に行かなくちゃいけないって思っていないし、学校に行かないことを悪いことだなんて思っていない。
もちろんむりやり学校に行かせようなんて絶対にしない。
でもいつか学校に行けるチャンスが来た時に、あなたが勉強で苦労しなくていいように、勉強を教えにくる先生なんだよ。」
どうでしょうか、こんな風にお話ししていただいたら、お子さんは「まあ、その先生とやらに会ってみようか・・・」と思ってくれないでしょうか。
お子さんたちにとって学校はなかなか簡単には行けない、困難な場所であると同時に、本当はなんとかして行きたい、行かなければならない、と思っている大事な処なのではないかと思います。
「学校に行け」と強要する大人は当然拒否されると思いますが、「学校なんかどうでもいい、行かなくていい」という大人も信用してもらえないと思うのです。
お子さんたちにとって重大問題である「学校」のことを、いっしょにゆっくり考える仲間のおじさん、と受け取ってもらえればいちばんいいのではないかと思います。



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