ごあいさつ
- 森
- 3月13日
- 読了時間: 3分
学習塾かたばみ顧問・アドバイザーの森と申します。よろしくお願い申し上げます。
私は九大病院精神科などで研修を受けた後、今日まで精神科医として勤務して参りました。
なぜ学習塾の顧問が精神科医なのか、疑問に思われる方も多いと思います。
実際、かたばみの門を叩いてくださるお子さんたちのほとんどは、精神科医の助けなど必要としてはいない方々であろうと思います。
学校に行くことに困難を感じる・学校に行けない、という方々の中に、たとえばうつ病など何らかの精神科の病気をお持ちの方もおられます。
私はそのような方々にも当然関わらせていただくことになると思いますが、基本的に病気の治療をするわけではありません。
当塾は病院やクリニックのような医療機関ではありませんので、診療行為を行うことはできません。
私の役割は、当塾の代表からお子さんたちのご様子を聴き、代表が立てた方針に対して助言をすることが中心になると思います。
つまり、医師としての経験や知識を活かしていきたいとは思いますが、あくまでも医師ではない立場で、学習塾かたばみに参加していきたいと考えています。
ところで、私が大学を卒業したのは昭和63年で、ぎりぎり昭和の卒業生です。
私にとって昭和は学生時代の思い出あふれるごく身近な時代ですので、「昭和レトロ」という言葉を聞くと、なんだかとっても複雑な気持ちになります。
私が医師になりたてのころから、児童・思春期の患者さんを専門的に診る精神科の先生方はすでにおられました。
しかしまだまだ患者さんの数は少なく、ほとんどの精神科医にとっては児童・思春期の患者さんといえば未知の診療領域であって、苦手意識を持っていたと思います。
私自身も児童・思春期の患者さんを専門的に診てきたわけではありません。
今でも成人の患者さんを診療することがほとんどで、18歳以下の方を治療する機会はとても少ないのが現状です。
そのような私が当塾の顧問・アドバイザーをお引き受けしてよいものか、初めは迷いました。
でも精神科医としてこれまで多くの方々からお話しを聞かせていただく中で、ひとのお話を聴き、その方の想い、あるいはご家族の想いを感じ取ることは多少上手にできるようになったのではないかと思っています。
当塾の代表は、おひとりおひとりに合ったオーダーメイドの関わりを大事にしており、その姿勢には大いに共感するところがあります。
そのような姿勢でお子さん方、親御さん方と接して行けるのなら、児童・思春期精神医学の専門家ではない私も、いくらかはお役に立てることがあるかもしれないと思い、顧問・アドバイザーをお引き受けすることにいたしました。
まだ業務を始めたばかりで、手探りで前に進もうとしているような状況ですが、多くの方々との出会いがこれから待っているのだと思うと、期待に胸が躍ります。
いろいろ至らない面もあるかと思いますが、どうかよろしくお願い申し上げます。
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